| 11/ 好物があるということ |
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みなさんの好きなものは何ですか?
これを食べたら思わず顏がほころんじゃう、なんて、きっと誰にも”これには目がないな〜♪”という好物があるものですよね。
お寿司、ステーキ、フランス料理といったお料理の種類を挙げる人もいるでしょうし、あのパン屋のカレーパン、あのレストランのぺぺロンチーノ、という具合に、世界にひとつの味を挙げる人も多いかもしれません。
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ちなみに私の好物はなんと言ってもSweets!!
実は、私が以前よく訪れていた福岡は、有名なケーキ屋さんがひしめく街でした。
ダックワーズの生みの親、三嶋隆夫シェフの「フランス菓子16区」や、フランスでも指折りの名店「ジャック」の屋号使用を許された大塚良成シェフの「ジャック」は有名ですよね。
それまで私が住んでいた田舎の小さな町には、昔ながらのショートケーキが定番の、ごく普通のケーキ屋さんが1〜2軒。
ケーキなんて、お誕生日かクリスマスにだけ食べるものという感覚で、私の人生の中でそれほど大きな存在ではありませんでした。
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ところが、この福岡から近い街でたまたま見つけたイタリア料理店のケーキにビックリ!
パティシエがその場で作り出すケーキは、新鮮そのもの!本物のマスカルポーネをイタリアから空輸したとろ〜りとろとろのティラミス。しっかり焦がしたカラメルの苦味が絶妙な、ヴァニラビーンズの香り濃厚なパンナコッタ。できたてのカシスのジェラートは空気を含んで天国の舌触り。
それまでケーキに”新鮮”という形容詞を使うなんて思いつきもしなかったのですが、生菓子は鮮度が1番だと実感しました。もちろんタルトやバターケーキ等の焼き菓子のように、少し寝かせた方が美味しいものもありますが、それでもやはり、オーブンから溢れ出る香ばしい香りは、新鮮なバターと小麦粉だからこそだと思います。
「好物があるのはいいことだわ。」
「ジョーブラックをよろしく―meet Joe black―」という映画の中にこんなセリフが出てきます。
人間の青年に乗り移って人間界にやってきた主人公の死神(ジョー・ブラック)は、偶然初めて口にしたピーナッツバターをひどく気に入り、事有るごとに食べたがります。
豪華なディナーの最中にもピーナッツバターを欲しがる彼に、「ピーナッツバターだなんて。。吐きそうだ。。」と、怪訝な顔をする同席者。
その時に、ジョー・ブラックに好意を持つ女性がさりげなく言った一言がこの、「好物があるのはいいことだわ」というセリフです。
本当に何気ない一言ですが、私はとても気に入り、「なるほど!」と思ったのです。
それまでは、”好きなものがある”ことが取り立てて良いことだという意識はなく、特に甘いものが好物だった私は、よくないことだな、とさえ思っていました。
でもこのセリフを聞いてふと考えたのです。
”好物”があることは、私にとってはどういうことだろう?と。
勿論、自分で買い求めることもありますが、時には、自分をよく知ってくれている誰かに思いがけずプレゼントされ、嬉しく思う事もありますよね。
出張続きで忙しかった1週間の週末に、知人が「ほら、これ好きでしょ?」と差し出してくれたダニエルのココナッツクリームパンは、私の大好物!
すごく素直に「美味しいな〜」って幸せな気持ちになれたことを思い出します。
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誰かに会う時、「これがあると彼女喜ぶだろうな。」と、その人の好物を買い求める。
誰かを想うとき、「彼はこれが好きだったな。」と、好物を目の前にクシャっと笑顔になる姿を思い出す。
好物は、“それを好きな人を想う時のキーになる。”と、私は思います。
先日、地元の中学時代からの友人にとても久しぶりに会いに行ってきました。真っ青な空の暖かい日に。友人が大好きなビールをお土産に。
春、桜満開!みなさんも好きな人と、好きなモノを食べに出かけてはいかがですか?心に在る人のことをゆっくり想って、桜の木の下で過ごす春もいいものですよね。 |
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