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04/ この街が好き。

こんにちは、KUMです。

街を歩くのに気持ちの良い季節になりました。
我が家ではたまの夫の休日、大抵は2人で出かけるのが習慣になっています。子どもたちを送り出し、洗濯したてのシーツをぱっと広げて干すと洗濯も完了。私の仕事もとりあえず今日は休んじゃえ。
まずは駅前を抜けて芦屋川まで。
私たちはあまりまっすぐに歩きません。今日はこの道、ここ曲がったことがないからこっち、と知らない道をたどって歩くことが楽しいからです。
本当は目的もなくふらりと歩くのが好きなんです。
いつもは子どもを送った帰り道であったり、買い物途中であったりするんですが、細い路地まで歩きつくしてしまうと、少しずつ足を伸ばして、新しい街に出会うのが楽しみです。

この街は、坂を上り、カーヴを曲がると新しい街に来たように風景が変わります。

こんな街歩きを楽しむようになったのは、「こんな素敵な家にいつか住みたいね」という家を探すことから始まりました。



有名な六麓荘や苦楽園には「いつまでたっても」住めないと思いますが、それはそれ。
夙川、甲陽園と、お屋敷の点在する住宅街はレベルの高いこと。本当に感心してしまいました。住まう人の思いが、よく手入れされた庭、ごみの落ちていない道路に感じられるのです。

それぞれの家にもこだわりがあり、主張しつつも落ち着いた家並みを崩さないところはさすがです。震災前に歩いてみたかったな・・・。

よく歩くのは岩園町、大原町。家から近いからですけれど。「この家は前に雑誌に出てた○○さん設計の家に似てるね」とか、「ガレージのシャッターがあいてる。すごいよ、マセラッティだ」「煙突がある。いいなあ、リビングに暖炉があるんだわ」

よそのお宅をのぞいて歩いているんじゃありませんよ。念のため。
ただ、おしゃれをして歩いている女性は、やはり見て、ほめてあげたくなるじゃありませんか。それと同じです。

様々なショップのウィンドーを見て歩くのも喜びの1つ。
スタイリッシュな花がそろう「シャックデコ」は、部屋に飾る花にあわせてかっこよく暮らしたい、と思わせますし、「グラスハウス スガハラ」のウィンドーを眺めていると、冷たいガラスの質感で気持ちがすっきりします。
和食器の店には一目で作家の手になるとわかる土の器。「この長い角皿は焼きたてのさんまをのせて、すだちをぎゅっと・・」「山形のおじさんがくれた『十四代』、いつあける?」「それならこっちの赤絵に刺身を盛り合わせて・・」

お昼近くなれば「ビゴ」でバケットを。サンドイッチもいいなあ。「ビゴさん、この間子ども向けのドラマにも出てたよね」「リヴゴーシュ」でチーズとワイン、「そうそうこの間の赤、おいしかったよね。もう一本あけちゃおうか」「お昼なのに?」「いいじゃなないたまには」「あとはサラダね」
・・・なんてことをとりとめもなくしゃべり続けるのも、楽しみだったりして。
食べて飲んでばかりの夫婦かも?


このコーナー、つれづれなるままに、メンバーのお気に入りスポットを紹介しているコーナーなんですが。
私のお気に入りはお店だけじゃありません。この街が好き。

この街で最初に目覚めた朝、遠くに船の汽笛を聞いたような気がして、飛び起きて窓を開けると、遠いと思っていた海が見え、私はこの街がとても好きになりました。

転勤族の夫を持つ私は、残念ながらこの街にそんなに永く住むことはないと思います。でもそのお陰でこんな素敵な街に住めたことは、忘れられない宝物になるでしょう。

2003年10月17日(KUM)
●Jacques Deco 
●グラスハウス スガハラ 
●ビゴの店 
●ワインガーデン・リブゴーシュ